「文章を書いて」って頼むと、それっぽい文章は返ってくる。
でも実務だと “文章そのもの” より “後工程で使える形” がほしいこと、ありませんか?
- スライドに流し込みたい
- NotionやExcelに貼って管理したい
- 章立て・項目・表を崩さず量産したい
- デザインやレイアウトは自分(orテンプレ)で固定したい
そこで出てくるのが まじん式プロンプトです。
まじん式プロンプトとは?
ざっくり言うと、
AIに「文章」ではなく「構造化データ」を作らせて、レイアウトや見た目は別の仕組み(テンプレ/コード/ツール)で組み立てる
という考え方です。
たとえばスライドを作るとき、AIに「いい感じのスライド文章」を作らせると、
毎回、文字数や構成が揺れて、デザイン崩れがち。
まじん式は逆で、
- AI:スライドの中身(タイトル・箇条書き・図の要素)をJSONなどで出す
- あなた(orコード):テンプレに流し込んで整形・自動生成する
この分業で、再現性が一気に上がります。
どんな時に刺さる?
- スライド自動生成(Google Slides / PPT)
- 提案書の骨子を量産
- 議事録→決定事項/ToDo/リスクを抽出
- マニュアル/手順書をテンプレ化
- ブログ記事を“構造”で量産(見出し・要点・CTAなど)
- FAQやサポート回答の標準化
「人が読む文章」より「システムが扱えるデータ」が強い領域で特に威力出ます。
まじん式プロンプトの基本構造(テンプレ)
コツはこれです。
- 例(サンプル出力)を1個つけると安定
- 出力形式を固定(JSON推奨)
- キー(項目名)を固定
- 制約(文字数・行数・NG)を明示
この出力を、あなたのテンプレ(Googleスライドの雛形やPPTテンプレ)に流し込むイメージです。
プロンプト例1:スライド用(JSONで出す)
あなたはビジネス資料作成の編集者です。
以下のテーマで、スライド構成データをJSONで出力してください。
# テーマ
中小企業がChatGPTを業務導入する最初の一歩
# 目的
経営者が「導入の必要性」と「最小の始め方」を理解できること
# 制約
- スライドは全8枚
- 各スライドは「title」「bullets(最大4つ)」を必須
- bulletsは1つ30文字以内
- 余計な文章は禁止(JSONのみ)
# 出力形式(厳守)
{
"slides":[
{"title":"", "bullets":["","","",""] }
]
}この出力を、あなたのテンプレ(Googleスライドの雛形やPPTテンプレ)に流し込むイメージです。
プロンプト例2:議事録→ToDo抽出(業務で超使う)
あなたはプロジェクトマネージャーです。
以下の議事録テキストから「決定事項」「未決事項」「ToDo」を抽出し、JSONで出力してください。
# 制約
- 推測は禁止。本文にないことは「不明」とする
- ToDoは「担当」「期限」「内容」を必須
- 期限がない場合は null
# 出力形式(JSONのみ)
{
"decisions":[],
"pending":[],
"todos":[{"owner":"","due":null,"task":""}]
}
# 議事録
<<<ここに貼る>>>このままNotion・Trello・Backlogに取り込みやすくなります。
メリット
- 再現性が高い:テンプレに流し込む前提なので、毎回の“ぶれ”が減る
- 後工程に強い:スライド、表、DB、Notionなどに載せ替えやすい
- 品質管理がしやすい:キー固定=検品がラク(欠けてたらすぐ分かる)
- 分業しやすい:中身担当(AI)と、見た目担当(テンプレ/人)を切れる
- 大量生産向き:同じ型で何十件も作る業務に強い
デメリット(と、対策)
- 初期設計がちょい面倒
- 対策:まずは小さなJSONから(slides 3枚とか)始める
- “いい感じの文章”はそのままだと弱い(データは出るが、読み物の味が薄くなることも)
- 対策:本文展開は別プロンプトで「文章化」させる(二段階生成)
- JSONが崩れることがある(カンマ抜けなど)
- 対策:
- 「JSONのみ」「余計な文章禁止」を強めに書く
- サンプル出力を付ける
- 必須キーを明示する
- 対策:
応用:二段階(まじん式 → 文章化)が最強
個人的に実務で一番安定するのがこれ。
- まじん式で“骨格データ”を作る(構成・項目・要点)
- 別プロンプトで“文章化”する(トーン・読みやすさ・補足)
例:
- Step1:記事構成JSONを出す
- Step2:そのJSONを渡して「リヨメモ文体で本文を書いて」と頼む
こうすると、構成の抜け漏れが減って、文章の読みやすさも担保できます。
他プロンプトとの併用(深津式との相性が良すぎる)
- 深津式(構造化・制約・形式指定) × まじん式(データ出力)
→ 目的・制約・出力形式がガチッと固まり、崩れにくい - RTF(Role/Task/Format) × まじん式
→ 速攻で小さく作って回すのに便利 - **レビュー用プロンプト(採点者)**を併用
→ JSONを生成した後、「欠けてるキーない?制約守ってる?」をチェックさせる
ビジネスでの利用方法(現場で“効く”例)
- 提案資料の量産
- 会社紹介 / 課題 / 解決策 / 期待効果 / 体制 / 見積 の項目を固定してJSON化
- 社内手順書(SOP)整備
- 手順・注意点・チェックリスト・例外対応 を構造で管理
- 営業メールやFAQのテンプレ化
- ケース別に「状況」「結論」「根拠」「次アクション」を固定
- 会議の運用
- 議事録→決定事項/ToDo/リスク抽出→タスク管理へ直送
- 教育・研修資料
- 研修スライドをテンプレに流し込み、テーマだけ変えて量産
「整った見た目」はテンプレが作る。
「中身の素案」はAIが作る。
この役割分担が、業務ではめちゃくちゃ強いです。
まとめ:まじん式は“AIを部品化する”考え方
まじん式プロンプトは、AIに“いい文章”を期待するというより、
- AI = 中身の部品工場(構造データ)
- あなた = 仕上げと運用(テンプレ・工程)
にすることで、実務の安定感が上がるやり方です。

