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主語と述語のねじれとは?
主語と述語のねじれとは、文中の主語と述語がかみ合っていないことを指します
文章の基本骨格は、主語と述語です。
そのため、文章は接続語や修飾語を取り払っても意味が通じるようでなければなりません。
主語と述語がねじれている文は、修飾語を取り払って主語と述語だけを並べたときに、文章が成立しないのが特徴です。
主述のねじれとも言います。
▼例文▼
× 私の趣味は、本を読みます。
↓
◎ 私の趣味は、本を読むことです。
◎ 私の趣味は、読書です。
◯ 私は、本を読みます。
*主語…太字|述語…太赤
原文から、修飾語を取り除いて主語と述語だけにすると…
趣味は読みます。
趣 味 は 読 み ま す 。
どうでしょうか?…聞くまでもなくNGですよね。
「趣味は」が主語であれば、述語は名詞系で受け取る必要があります。
そのため
趣味は読むこと(です)
趣味は読書(です)
と、"読む"という動詞を動名詞型にするか、"読書"という熟語を用いることで、主述がかみ合います。
また、原文と意味のニュアンスが異なってしまいますが、述語に主語を合わせるとこんな感じ。
→私は読みます。
このように、主語と述語を抜き出した時に、主述がかみ合わないことを「主語と述語のねじれ」と言います。
よくある主述のねじれ4パターン
- 係り受けがかみ合っていない
- 必要な主語がない
- 述語が消失してしまった
- 受動・能動がかみ合っていない
係り受けがかみ合っていない
主語と述語の属性がかみ合っていない文章のことです。
先ほど例文で説明したパターンは、こちらに当てはまります。
▼例文▼
× 私の趣味は、本を読みます。
↓
◎ 私の趣味は、本を読むことです。
◎ 私の趣味は、読書です。
*主語…太字|述語…太赤
「趣味」が主語なので、述語は名詞(動名詞)で受ける必要があります。
NG例の述語は「読みます」と動詞で受けてしまっています。
必要な主語がない
主語の省略をしてはいけない文章で、主語を省略してしまうと、主述のねじれが生じます。
▼例文▼
× 母が車を運転するとき、よくイライラしています。
↓
◎ 母が車を運転するとき、父はよくイライラしています。
*主語…太字|述語…太赤
NG文だと、母が車を運転しているのはわかったけど、イライラしているのは誰?と曖昧になる文章。
母がイライラしてるのかはたまた第三者なのか…
必要な主語を明示しなかったため、読み手に不明瞭な情報を与えてしまっています。
述語が消失してしまった
文章の書き方一つで、述語のつもりで書いた言葉が、述語でなくなってしまうことがあります。
▼例文▼
× ボーナスをもらったら、家族と食事や新しいゴルフクラブを買う予定だ。
→ボーナスをもらったら(僕は)、家族と食事(述語消失)や新しいゴルフクラブを買う予定だ。
↓
◎ ボーナスをもらったら(僕は)、家族と食事に行ったり、新しいゴルフクラブを買ったりする予定だ。
*主語…太字|述語…太赤
書き手の頭の中では「食事に行く」と「買う」が述語のつもりだったのでしょう。
ですが、品詞や並列の使い方などが乱れているせいで、述語が消えてしまったケースです。
述語を復活させるとともに、適切な並列表現に書き換えることが必要です。
受動・能動がかみ合っていない
主語が何かを「しているのか(能動)」「されているのか(受動)」がかみ合っていないケースです。
▼例文▼
× 君の描いた絵は、ニューヨークに展示している。
↓
◎ 君の描いた絵は、ニューヨークに展示されている。
*主語…太字|述語…太赤
特に、無生物主語の時に起こりやすい間違いです。
無生物は自分の意志で動くことはないので、動詞は受動態を用いましょう。
引用・参考
伝わらない文章の原因は“主述のねじれ”かも?|C-NAPS
ねじれがNGな理由4つ
- 正しく意味が伝わらない
- 読者にストレスを与える
- コンテンツの信用が下がる
- 書き手の評価が下がる
「なんか文章に違和感があるけど、言いたいことはわからなくもない…」
「主述がねじれても、なんとなく伝わるからよくない?」
と思った方。それはNoです。
文章は「相手に伝えるため」に存在します。
特にWEBライターなど、仕事として文章を書く場合は「読み手ファースト」の意識が必須です。
主述のねじれた文章は、正しく伝わらないだけでなく、読み手にストレスを与えます。
さらに、文法的なミスが多い記事は読者からの信用を失いますし、書いたライターの評価も下がります。
「主述のねじれ」は百害あって一理なし。
なぜねじれが発生してしまうのか
主述のねじれのほとんどが、1文が複雑になってしまったために発生します。
最初に紹介した「趣味は読みます。」この文章を正しいと思う人はいないですよね。
ですが・・・
「私の昔からの趣味は、休日にカフェに行き、前もって買っておいた本を読みます」(誤)
このように、文章の肉付けが増えるに従って、主語のことを忘れ、うっかりかみ合わない述語をチョイスしてしまうのです。
主語と述語のねじれを予防・改善する方法
- 1文をシンプルにする
- 主語と述語を抜き出して確かめる(主語なしの場合は仮主語をおく)
- 声に出して読む
1文を複雑にするほど発生するミスなので、まずは1文のシンプル化を心がけましょう!
ただ、短い文を繰り返していると
今日は遠足です。
お弁当は卵焼きです。
バスで行きます。
…などど、散文的になってしまいます。
記事全体のメリハリを考えると長い文章が必要なケースもあるので、長文を作成した時は、必ず主語と述語のかみ合わせを確認しましょう。
もし、意図的に主語を省略してる場合は、仮主語をおいて述語とのかみ合わせを確かめます。
最後に、文章の仕上げをするときは、声に出して読みましょう。
見てるだけじゃ目が滑っていることも多く、声に出して初めて気づくこともありますよ!
練習問題《7問》
問:次の文章を正しい文章に直しましょう。
- 私の夢は、宇宙飛行士になりたいです。
- 私の夢は、宇宙飛行士になって、ロケットで宇宙に飛びます。
- 花嫁が逃げてしまったので、追いかけていきました。
- 僕の100M走の記録は、まだ誰も破っていない。
- 僕は大学時代、自転車で日本一周。
- 収入が上がったら、温泉旅行と新しいテレビを買う。
- 君の絵が展示した時、天地がひっくり返るほど驚いた。
ここまでに説明したことを応用すると、全て解けます!
読者に喜んでもらえるWEBライターを目指す第一歩!
引用・参考
NHK for school 読み書きのツボ 5.6年
伝わらない文章の原因は“主述のねじれ”かも?|C-NAPS
解答と解説
第1問
◎ 私の夢は、宇宙飛行士になることです。
× 私の夢は、宇宙飛行士になりたいです。
「係り受けがかみ合っていない」パターンの基礎問題です。
夢が主語なので、「〜こと」のように名詞系の述語で受ける。
第2問
◎ 私の夢は、宇宙飛行士になって、ロケットで宇宙に飛ぶことです。
× 私の夢は、宇宙飛行士になって、ロケットで宇宙に飛びます。
第一問の応用。夢が飛んだらおかしいぞ!?
夢が主語なので、「〜こと」のように名詞系の述語で受ける。
第3問
◎ 花嫁が逃げてしまったので、花婿は追いかけて行きました。
× 花嫁が逃げてしまったので、追いかけて行きました。
「必要な主語がない」シリーズ。
NG文だと、花嫁が逃げて、花嫁が追いかけることになってしまいますが、事実上無理。
追いかけた人物を主語におく必要があります。
第4問
◎ 僕の100M走の記録は、まだ誰にも破られていない。
× 僕の100M走の記録は、まだ誰も破っていない。
「受動・能動がかみ合っていない」シリーズ。
記録は無生物なので自ら動いで何かを破ることはできない。「破られる」が正解。
第5問
◎ 僕は大学時代、自転車で日本一周しました。
× 僕は大学時代、自転車で日本一周。
「係り受けがかみ合っていない」シリーズ。
僕という人物が主語なので、述語は動詞で受けるところ。
一周、と止めてしまわずに「一周しました」「一周した」に変更が必要です。
第6問
◎ 収入が上がったら(私は)、温泉旅行に行き、新しいテレビを買う。
× 収入が上がったら(私は)、温泉旅行(述語消失)と新しいテレビを買う。
述語が消失してしまったパターン。
述語を付け加え、並列表現に変えることで「私は行く」「私は買う」の二つの意味を表すことができました。
第7問
◎ 君の絵が展示された時、僕は天地がひっくり返るほど驚いた。
× 君の絵が展示した時、天地がひっくり返るほど驚いた。
「受動・能動がかみ合っていない」「必要な主語がない」のダブルです。
絵は無生物主語なので、展示されたが正解。
また、驚いた人が誰かも付け加えてあげましょう。
WEBライターに文章力は必要?
なんの変哲もない「ただの正しい文章を作るだけでも、知識とスキルが必要」です。
WEBライターって誰でもできそう…と見せかけて、普通の文章を作るだけで、結構難しいんです!
私は、このサイト以外にも運営しているサイトがいくつかあって、ライターさんに執筆依頼することもあります。
WEBサイトは書き手の個性も大切な魅力なので、文章がおかしくなければそこまで修正は入れたくないのが本音。
ですが、内容や魅力以前に、文章が乱れすぎていて大量の修正が入る人も少なくありません。
そのほとんどが「文章は誰でも書けるだろう」と見切り発車でライター業を始めた人です。(もちろんチャレンジ精神は素晴らしいです!)
関連記事ウェブライターの仕事はきつい?きつい時期を乗り越えるコツは?
「主述のねじれがNGな理由」で説明した通り、文章は「相手に伝えるため」にあるもの。
乱れた文章では本意が伝わらず、読者に違和感とストレスを与えてしまいます。
WEBライターにチャレンジしたいと思ったらまず、「正しい文章を書けてるかな」と振り返ってみてください。
作文スキルがあやしいな…と思ったら、少しだけ勉強してからライター業にチャレンジするとこの先が楽ですよ。
また、基本的な作文スキルを身につけた後は
・文章の読みやすさ、理解しやすさ
・文章の魅力
・コンバージョンに導けるか(申込数などに直結できるか)
などの追加スキルも身につけると、仕事を受ける際の武器になりますよ。
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