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栄養士が選んだ【栄養士に近い資格】は?独学や通信で学べる資格を徹底解説

 

健康診断の結果が悪かったり、妊娠・子育てや介護、近年ではコロナ禍など…

さまざまなきっかけで『食』を意識する機会が増えたのではないでしょうか?

 

  • 自分や家族の健康のために、もっと『食』を学びたい!
  • 『食』のプロといえば栄養士?
  • でも、栄養士の資格は簡単にはとれない?
  • 隙間時間に「栄養」について学ぶにはどうしたらいい?

 

そんなお悩みをお持ちの方へ!

本記事では、栄養士が選ぶ・栄養士に近い資格や独学で学んでおきたいことを紹介します。

 

りよ
LIYOMEMOと栄養士さんがタッグを組んだ記事です。

栄養士さん目線でチョイスした『栄養士に近い資格』についてぜひ最後までご覧ください!

 

栄養士とは?

栄養士は都道府県知事の免許を受けた資格で、主に健康な方を対象にした栄養指導や給食の運営を行います。

 

そして、栄養士よりも専門的な国家資格が「管理栄養士」で、厚生労働大臣の免許を受けた資格です。

健康な方だけでなく、病気を患っている方や高齢で食事がとりづらくなっている方など1人ひとりに合わせて専門的な知識と技術を持って栄養指導や給食管理、栄養管理を行うことができます。

 

栄養士ゆか
栄養士は主に健康な方向け。管理栄養士は病気を患っている方の対応も可能です。

 

管理栄養士や栄養士になるには、高校卒業後、管理栄養士養成課程もしくは栄養士養成課程のある大学、短期大学、専門学校に入学し、所定の単位を取得して卒業することが必要です。

管理栄養士養成施設も、栄養士養成施設も、勉強する内容が多いことや実習があることなどから、夜間の学校や通信教育はなく、必ず昼間の学校に通う必要があるのです。

 

りよ
栄養士の資格は、通信教育などで隙間時間でとることはできないんですね…

 

 

 

栄養士に近い資格&通信講座3選

昼間に学校に通う時間もお金もないよ!という方へ。

管理栄養士はさすがに難しいですが、栄養士目線から『栄養士に近いな』と思う資格や通信教育を選びましたので、紹介します。

 

  1. 食生活アドバイザー
  2. 食学士
  3. 食育スペシャリスト

 

食生活アドバイザー

食生活アドバイザーとは、FLAネットワーク協会を認定元とする民間資格です。

受験資格がなく、誰でも試験に合格すれば取得できる「食生活全般のスペシャリスト」です。

  • 3級「消費者」目線
  • 2級「食を提供する立場」

で食生活を見直し、健康的に楽しく充実した生活を送るためのスキルや知識が身につきます。

 

栄養士ゆか
2022年10月の時点では、2級と3級のみで1級はありません

 

食品関係業や卸売業など、多くの企業で取得が推奨されています。

公式テキストや市販されている書籍などを使用して独学で学ぶこともできますが、ユーキャンの食生活アドバイザー2・3級合格指導講座を(資料請求はこちら)受講することで、より効率的に資格取得を目指すことができます。

 

▼学ぶことができる内容は主に6つ!

  1. 栄養と健康:栄養素の働きや食事と健康の関わりについて
  2. 食文化と食習慣:旬の食材、行事と料理、テーブルマナーなど
  3. 食品学:食品の分類、食品表示の読み方
  4. 衛生管理:食品の保存方法や食中毒について
  5. 食マーケット:商品が生産されてから私たちの手元に届くまでの仕組み
  6. 社会生活:「食」にまつわる法律や制度、福祉に関する内容

 

「食育」や「栄養学」など1つの内容だけではなく、食生活について幅広い知識を身につけるところが栄養士に近いと感じました。

また他の資格や講座と比較して、「④衛生管理」についても学ぶことができる点は特筆すべきポイントだと思います。

 

▼早見表で資格情報をラクラクチェック!

スクール名講座名試験主催団体
ユーキャン

食生活アドバイザー(R)
(2級・3級)合格指導講座

FLAネットワーク協会

受講形式費用(税込)分割払い

通信講座

39,000円
月々3,300円×12回
(税込み・送料当社負担)
教材サポート期間(標準)

・メインテキスト:2冊
・実践問題集2冊
・ポイントBOOK
(赤シート付き)
・実践レシピ集
・ガイドブック
・添削、質問関連書類一式

・添削3回
・メールや郵便で質問OK
(1日3回まで)
・12ヵ月間サポート
・Webテスト

4ヵ月

試験ポイント公式ページ

■試験日程■
年2回(6月と11月)

■受験料■
3級 5,000円
2級 7,500円
3級・2級併願 12,500円

 

・試験合格のノウハウがつまったテキスト

実践問題集、模擬試験あり

スキマ時間も無駄なく学習できる

ユーキャン
食生活アドバイザー講座
▶︎公式ページ

 

食生活アドバイザーの講座を詳しく見る

資料を請求する(無料)

 

食学士

食学士とは、国際食学協会(IFCA)を認定元とする民間資格です。

 

最終的な「食学士」の資格を取得するためには、食学A級のプログラムの検定試験に合格してから、専門課程「食学S級」を含む「準食学士」対応プログラム、応用課程「食学士」対応プログラムを順番に修了し、かつ各段階の検定試験に合格する必要があります。

これらのプログラム講座全てたのまなで受講でき、その他の講座や独学では資格を取得することはできません。

 

▼食学士になるまでの流れ

食学A級プログラム

食学S級プログラム(準食学士になれる)

応用食事療法資格講座(食学士になれる)

 

栄養士ゆか
個人的には最低限「食学A級プログラム」と「食学S級プログラム」の知識まででも価値はあるかなと思います
  • 食学A級プログラム:栄養学・食品学・食事バランスガイド
  • 食学S級プログラム:栄養学・食育・食事摂取基準・献立作成・食の安全など

 

また、これらの理論カリキュラムだけでなく、自宅で行う実習カリキュラムもあります。

これはとても大きなポイントです!

 

何しろ栄養士養成施設では多くの実習がありますし、栄養士は調理といった現場業務もありますからね。

(実際、私が勤めていた現場もそうでした。)

 

通信教育といえば知識ばかり学ぶイメージですが、実際にスキルを磨く内容があるのは魅力的です。

普段の食事を見直してすぐに役立つ基礎が学べ、調理のスキルも身につけることができるのではないでしょうか?

 

▼早見表で資格情報をラクラクチェック!

スクール名講座名試験主催団体
たのまな

食学A級プログラム
食学S級プログラム

国際食学協会(IFCA)

受講形式費用(税込)分割払い

通信講座

198,000円(税込)


36回〔初回:8,007円、
2回目以降:6,200円〕
教材サポート期間(標準)

・理論カリキュラムテキスト
1冊
・実習カリキュラムテキスト
1冊
・理論カリキュラムレポート
1セット
・実習カリキュラムレポート
1セット
・Q&A用紙 20枚
・封筒 15セット(予備3セット)


・Q&A用紙で質問可能

・期間内に受講修了できない場合1年間のみ無料延長可能

12ヶ月

試験ポイント公式ページ

受験料は10,000円(税抜)
在宅受験

■「食学A級」受験資格■
「食学A級プログラム」受講修了
(ただし18歳以上)

■「食学S級」受験資格■
「食学A級」の資格証明書がある

「食学S級プログラム」受講修了

 

・レシピを実践できる

・自分だけの「マイテキスト」が作れる

・専門課程へステップアップできる

たのまな
食学A級プログラム
食学S級プログラム
▶︎公式ページ

 

食学士(A級・S級)の講座を詳しく見る

資料を請求する(無料)

 

 

食育スペシャリスト

こちらは通信教育とはちょっと違うのですが、ヒューマンアカデミーの通学制の講座です。

時間の拘束はあるものの、リアル対面で学ぶことのメリットは大きいです。

 

また、この講座を受講することで、5種類のフードインストラクターと食育スペシャリストの計6種類の資格が取得できます。

 

カリキュラムは食品についてと食育が中心ですが、その中でも注目すべきなのは「メニューブランディグ」です。

 

他の通信教育でも献立作成について学んだり実際に作成するパターンもありますが、演習を通したメニューブランディングなので、何よりも実践的!

栄養士に求められる「現場ですぐに役立つ強いスキル」を身につけることができるのではないでしょうか。

 

また、通学制の講座だからこそ、1人では集中できない、一緒に学ぶ仲間が欲しいという方にもピッタリの講座だと思います。

 

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スクール名講座名試験主催団体
ヒューマンアカデミー

食育スペシャリストパーフェクト講座

NPO法人みんなの食育

受講形式費用(税込)期間(標準)

通学制講座

入学金33,000円

受講料150,150円

120分×8回/16時間

(認定試験・解説含む)

※ただし、校舎によって

期間は異なる

ポイントその他公式ページ

・最短3日スキルを学べる

・従来の約半額の受講料

・実践中心

・5種類のフードインストラクターと食育スペシャリストの資格取得が可能

 

受講前に
個別無料カウンセリング
できる

 

ヒューマンアカデミー
食育スペシャリストパーフェクト講座
▶︎公式ページ

 

食育スペシャリストの講座を詳しく見る

資料請求・説明会はこちら(無料)

 

 

栄養士に近づくために、追加で学んでおきたいこと

通信教育で学べることは、実際の栄養士養成課程のカリキュラムのほんの一部。

より栄養士に近づくために、通信講座以外の独学でも学んでおいたほうがいいなと思うことがあります。

 

調理技術

 

栄養士の現場で調理を伴うところは、意外とあるんです。

 

また、給食運営や献立を考える上でも、栄養士もある程度の調理技術は必要です。

包丁さばきなどの「手際の良さ」や「調理の感覚」などは、頭で考えるだけでなく、実際に手を動かして身につけるもの。

普段料理されている方には問題ないかと思いますが、料理が初めての方や苦手な方は追加で学んでおくとより栄養士に近づけます。

 

▼調理技術を学べる通信講座

 

栄養士ゆか
これらの講座では、料理の基礎をしっかり学べる上に、献立のレパートリーも増やすことができますよ。

 

 

衛生管理

いわゆる「食中毒予防」ってやつです。

 

栄養士は、健康的な献立を考える人というイメージが強いのではないかと思いますが、提供する食事が安全でなければ元も子もありません。

つまり、食品の安全についての「衛生管理」は基本であり、とても重要なのです。

コロナ禍でも「手洗い」や「消毒」の大切さが、改めて認識されましたよね。

 

先程「食生活アドバイザー」でも衛生管理について学ぶことができると紹介しましたが、他の通信教育でも学ぶことができます。

 

▼食品衛生に関する知識を学ぶ

 

また衛生管理は、同じ給食現場で働く調理師にも必要な知識ですので、調理師の資格取得講座でも(いわゆる食品衛生学)を学ぶことができます。

 

▼調理師の勉強を通して食品衛生を学ぶ

 

調理師は、安全な料理を作ることができる調理のプロです。

調理師の資格試験項目には

  • 食文化概論
  • 栄養学
  • 食品学
  • 調理理論
  • 公衆衛生学
  • 食品衛生学

といった、栄養士養成課程でも学ぶ項目が数多く存在します。

 

 

 

通信講座だからこそのメリット・デメリット

栄養士に近い資格を通信教育で取得することができますが、メリット・デメリットがあります。

どうしても、大学などで栄養士の勉強をするのに比べて、通信講座の内容は弱いですが、通信講座ならではのメリットもあります。

 




  1. 学びたい内容をピンポイントで学ぶことができる
  2. スキマ時間で勉強することができる
  3. 自分で好きな講座を選択することができる
  1. 学ぶことができる内容に偏りがある
  2. 実習のスキルが身につきにくい
  3. 応用力や臨機応変な対応力が身につきにくい
  4. 家庭にフォーカスしているため、給食管理について学ぶことが少ない

 

メリット1:学びたい内容をピンポイントで学ぶことができる

大人向け・子供向け・高齢者向けなど、通信教育にはさまざまな食の資格が用意されています。

目的に合わせて、無駄を省いて学ぶことができるのは最大のメリットです。

 

メリット2:隙間時間で勉強することができる

拘束されることなく、好きな時間に好きな場所で学ぶことができます。

お仕事、家事や子育て・介護などで忙しい方にもピッタリな学習方法ですよね。

 

メリット3:自分で好きな講座を選択することができる

通信教育の「食」に関するジャンルや取り扱いは多いので、予算や難易度、検定試験の内容などを比較検討することができます。

「食育」や「栄養学」は通信教育でも十分に学ぶことができますので、ご自身が重視したいポイントを明確にすることにより、より納得のいく選択をすることができます。

 

まとめ:通信講座にも栄養士に近い資格は存在する!

今回は栄養士目線で栄養士に近い資格と通信講座について紹介しました。

 

 

栄養士ゆか
また、さらに栄養士に近づくために追加で学んでおきたいことは2つ!

「衛生管理」「調理技術」です。



私たちは生きていく限り、基本1日3食が一生涯続きます。

健康的な生活には食事は欠かせないため、栄養士の資格を持っていなくとも、食に関する知識を身につけておいて損はありません。

 

特に、家族の食事を担当する方なら尚更です。

栄養士のような知識を学びたいなと思っていらっしゃる方に、本記事の内容が少しでも参考になれば嬉しいです。

 

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