この記事では、そんなキャリアへの不安を解消していくために「一つの会社で働き続けるメリット・デメリットとリスクへの対処法」について解説します。
今は転職が当たり前の時代。
株式会社マイナビの調査では、転職を前向きに考えている人はなんと7割に上るそうです。
年功序列、終身雇用も崩壊しつつある今、自分のキャリアを預ける企業はその都度自分で判断しないといけない時代である、とも言えます。
とはいえ、同調査によると実際に2020年に転職した人は4.9%ほど。
- 「キャリア」や「将来」といった言葉はよく聞くものの、転職なんて成功するか分からないし不安。
- でも今の会社で働き続けるのもなんとなく不安でどうしていいか分からない。
そんな悩みを抱えている方はきっとあなただけではありません。
そこで今回は、今の会社でずっと働くことについて、良い部分も悪い部分も具体的にしながら考えていきます。
仕事に対しての不安がなくなるように、何度も読み返して理解し、実践してみてくださいね。いつでも確認できるよう、ブックマークがおすすめです!
一つの会社で働き続けるメリットとは?
まずは今の会社で長期的に働くことの利点を確認していきましょう。
会社を変えずに働き続けるメリット3つ
- 環境が変わらないため働きやすい
- 将来のキャリアや待遇の予想が立てやすい
- 現在よりも条件が悪くなるリスクが小さい
1.環境が変わらないため働きやすい
一つの企業に長期間勤務していれば、その職場で仕事をスムーズに進める知識やスキルは自然と身についていきます。
- 業務によく使われるツールや用語
- 上司の好み
- 取引先とのコミュニケーション
- 評価基準
- 関係部署とのコネ
など、社内における調整能力は長く所属している方が高めやすいです。
業界や業種に紐づくスキルや知識であれば転職したての会社でも活用できますが、社内特有の文化や雰囲気も仕事を快適に進める上で大きな要因。
長く勤めて会社の人間関係に馴染んでいることは、それ自体が大きなメリットになる可能性があります。
2.将来のキャリアや待遇の予想が立てやすい
- 働き方
- 給与水準
- 仕事内容
- 昇給や昇進のタイミング
など、キャリアを考える上で知っておきたい情報はいくらでもあります。こうした情報を会社の外から知るのは大変ですし、ネットで集めた評判は正確とは言えません。その点、社内であれば先輩や上司がそのまま自分のロールモデルになりますし、直接聞くことも様子を見て察することも可能です。
3.現在よりも条件が悪くなるリスクが小さい
日本の企業では、長く働く社員に対して給与や待遇がいきなり大きく下がるパターンは多くはありません。(外資系企業や歩合制など例外はあります。)
会社の業績や市場の環境が大きく変動するなどイレギュラーがなければ、勤続年数に応じて安定した給与をもらい続ける可能性が高いでしょう。
転職する場合は、これまで会社でしてきた貢献や勤続期間がリセットされるため、内容によっては収入が下がる可能性も存在します。
同じ会社に留まることのデメリットとは?
ここまで見てきた内容では、今の会社で長く働くことには大きなメリットがありそうです。
このまま会社に留まっていて良いのかを判断するために、今度は長期勤続のデメリットを見ていきましょう!
会社を変えずに働き続けるデメリット3つ
- 思い通りのキャリアが選びづらい
- 自分の「市場価値」を把握しづらい
- 収入やスキルが大きく上がりづらい
1.思い通りのキャリアが選びづらい
一つの会社に依存する状態では、会社からの転勤や異動の打診を断るのは難しくなります。
自分のキャリアと照らして不本意な辞令であることも…。その際は、自分の望むキャリアを築くためにも、転職や独立などを視野に入れる必要があります。
同じ会社で勤め上げるのは悪いことではありませんが、お金や時間、やりたい仕事や家族といった自分の人生を決めるチャンスを掴むために、「二つ目の選択肢(転職・独立など)」を持つことも大切です。
2.自分の「市場価値」を把握しづらい
キャリアを考える上で社内の評価はもちろん重要ですが、その評価が社外でも通用するのか、客観的に把握していますか?
長年仕事で培ったスキルも、他社では使われないものばかりであれば価値は低く見積もられ、「転職」という選択肢自体が選べない状況も考えられます。
逆に、別の環境であればもっと高い年収のオファーが来るのに、気づかずに安いまま留まっている、というパターンも考えられます。知ってさえいれば転職も年収交渉も好きな方を選べますが、社内評価だけしか知らない状態ではそもそも選択肢がありません。
3.収入やスキルが大きく上がりづらい
長期間一つの会社に勤めることは、収入の減少リスクが小さい代わりに収入が増える可能性も小さくします。
スキルについても、楽に仕事ができるほど慣れてくればそこから大きなスキルアップはなかなか難しいでしょう。
スキルも収入も現状で満足しているなら、倒産や市場の縮小といった大きなトラブルだけ気をつけておけば良いでしょう。
しかし、成長やキャリアアップを望むのであれば現状維持は最大の悪手です。
キャリアにおいて自分のいる位置をより上げていくのであれば、「今いる場所」を理解して「理想の場所」までのルートを知らなければなりません。
そのためにも、社内だけに意識を留めず他社や他業界で自分がどのような評価を受けるのか、を積極的に把握しにいく必要があります。
リスクを減らすための行動3つ
1つの会社に勤め続けるのは、快適な仕事環境や将来を描きやすいという利点の反面「自分のスキルや経験の価値を知らずに会社に使われる」といったリスクもあることがわかってきましたね。
そこで今度は、このリスクを解消する方法をお話ししていきます!
キャリアのリスクを減らす行動3つ
- 「転職活動」をする
- 市場価値の高い「スキル」を身につける
- 会社以外「収入の柱」をつくる
1.「転職活動」をする
「転職」ではなく「転職活動」。
これは、自分の市場価値の確認にあたります。
転職活動は、
- 自分について知る(スキルや経験・キャリアの方向を明確化)
- 市場・企業について知る(求められるスキル、給与待遇の水準、業務内容や展望など)
という段階を踏むため、その過程で自分の市場価値について考えるための情報を入手することができます。
自分個人の推測だけでなく、業界に詳しいエージェントや他社で働く人、人事や現場責任者、役員等と話す機会が得られることもあり、客観的に「自分が他の環境でも必要とされるのか」、「どれだけの待遇のオファーがもらえるのか」を把握する良い機会になります。
最近は経歴や志向を登録することでスカウトが届く転職サービスも増えています。
機械的に送っているパターンもあるため一概には言えませんが、自分と近い属性の転職希望者にどんな内容の求人があるのか、広く見てみることで視野が広がってきます。
2.市場価値の高い「スキル」を身につける
転職活動の結果、現状のままでも将来求める仕事内容や待遇を得られそうであれば、引き続き仕事に邁進していくだけでOKです。
しかし、今のスキルや経験では想像よりも選択肢が少ない、という場合、望む方向へ進む選択肢を増やすためには評価される要素を追加で積み上げる必要があります。
その募集要項から求められる人材が見えてきます。
今の仕事の先に求める将来が見えない場合は、未経験の業界へ飛び込むことも想定してスキルをつける必要があります。
本や動画からの学習だけでなく、転職して実務をこなしながら身につける、スクールやプロのメンターから学ぶなど効果的な方法を選択していきましょう。
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必ず条件や手続きを事前に確認しておきましょう!
3.会社以外「収入の柱」をつくる
キャリアにおけるリスクを減らすのに最も効果的な方法は、「会社に頼らなくても稼げるようになる」こと。
これができていれば、より柔軟なキャリア選択が可能になります。
収入を会社だけに依存していないため、会社の言いなりになる必要もなく、スキルアップのための年収が下がる転職など本来はリスクが高い選択も取りやすいことも大きな利点。
さらに、社外での収入を増やしていけば「独立」という、勤続・転職以外の第3の選択肢も生まれます。
いきなり独立まではいかなくても、月に5万、10万と収入が増やせれば、それだけ余裕ができます。
焦らずじっくり転職先を吟味することも、未経験の業界への転職も、今の会社にいながら年収を増やすことも選び放題。
キャリアで損をしないためにも、まずは副業から稼げるスキルを身につけましょう!
「副業するなら、在宅で稼げる仕事がいい!」と思ったあなたには、
- Webデザイン
- Webライター
がおすすめ。
どちらもパソコンとネット環境さえあれば自宅で仕事が始められ、スキルを高めれば独立することも可能なお仕事です。
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まとめ
本記事では、一つの会社で働き続けるメリット・デメリットについて説明してきました。
要点まとめ
- 一社で働き続ける利点は働きやすさと将来の計画の立てやすさ。
→デメリットは自分の市場価値に気づけないこと。 - 自分の市場価値を知らないとキャリアで損をする。
→キャリアの損を避けるには「転職活動」と「スキルアップ」、「副業」を行う。 - スキル習得のために国の給付金が使える可能性アリ!
→収入の柱が増えればキャリアの選択肢は広がる。
最後まで読んでくれたあなたは、自分の価値を把握して「選択できる自分」へ進んでいく方法を手に入れています!
この記事の内容を何度も繰り返し読み返して、ご自身のゴールに向けてどんどん歩を進めていってくださいね!