はじめに
こんにちは!りよ(@mitsuliyo_liyo)です!
簡単に開業の手続きができる「freee」というサービスを使った開業の手順を紹介します。
この記事だけ読めば、実際に開業するまでに必要な知識と手順が全部わかるようにまとめてあります。
以下の流れで説明します。ぜひ、ご覧ください^^
- 基礎知識の確認
- 事前準備
- 開業届の作成
- 開業届の提出
基礎知識
今回紹介するのは「個人事業主」としての開業方法です。
法人ではありません。
最初に、freeeとはなんぞや?そもそも個人事業主って何?など、おさえておきたいポイントを説明します!
freeeとは?
起業、開業、フリーランスの事務作業を自動化(簡略化)してくれるサービスです。
本記事で説明している個人事業主の開業だけでなく、法人の会社設立、確定申告用会計ソフトなどがあり、面倒なさまざまな手続きや事務作業を簡単に済ませることができます。
今回説明する個人事業主としての開業には、freeeのシリーズの中の開業freee(無料)を用います。
個人事業主とは?
手続き無料で誰でも手軽に始められる事業形態のことです。
事業を起こす方法には法人(会社)設立もありますが、数百万までの売り上げ見込みであれば個人事業主で十分です。
基本的に、なにか事業に取り組んでいるのであれば売り上げが立っていなくても個人事業主としての開業をおすすめします。
理由は節税対策。
個人事業主になると、その年の事業の赤字を翌年に繰越せたり、経費を計上することができるため、税金徴収分を減らすことができます。
(個人事業主は12月が決算)
厳密には、開業届を出さなくても事業所得があれば確定申告が必要となり、必然的に個人事業主扱いになります。
売上げ1000万以上のビジネスを本気で立ち上げたい方は法人設立も視野に入れてください。
関連サイト
個人事業主・法人の違いは? それぞれのメリット・デメリットを解説(by freee)
事前準備
開業届作成の前に、準備物、確認事項、考えておくことを説明します。
準備物
- freee(登録手順は次の章で)
- マイナンバー
- 印鑑
考えておくこと
- 屋号(会社名のようなもの)
- 事業内容(概要)
確認しておくこと
- 管轄の税務署
freeeで開業届作成を進めていくと、freeeが自動で住所から管轄の税務署を割り出してくれますが、大事なことなので自分でも管轄税務署は確認しておきましょう。
開業届の作成
freeeの登録手順と、freeeを用いた開業届の作成手順を説明します。
freeeの登録手順
登録手順
- 開業freeeへジャンプ!
- トップページの「今すぐ開業準備を始める」をクリック
- アカウントを登録する
メールアドレスとパスワードを設定するか、「〇〇(ご利用のSNS)アカウントで始める」のボタンをクリックしてください。
これで登録完了です!
開業届の作成手順
freeeの誘導通りに進めていくだけです。
直感操作でかなり簡単に作成できる仕組みになっています。
↓入力フォームはこんな感じ。
準備→作成→提出、と入力項目がカテゴリ分けされているので、それぞれで問われる項目を確認していきます!
準備編
- 仕事の種類(カテゴリと概要)
- 設立日(予定日)
- 想定年収
- 働く場所
- 家族や従業員の給与(現時点)
作成編
- 屋号(確定申告時に変更可能)
- 申請者情報
- 所得の種類(事業所得を選択)
- 確定申告の種類(青色推奨*下に説明あり)
所得の種類について
ほとんどの方が事業所得だと思いますが、不動産所得と山林所得も選べます。土地や物件関連の方は要確認です。
青色申告とは?申請した方がいいの?
青色申告は「複式簿記」で記帳することが義務付けられていますが、特別控除や赤字の繰越(3年間)などの特典があります。
簡単にいうと「事務作業が面倒だが、特典が多い」のが青色です。
一方、事務作業や手続きがシンプルな反面、特典がないのが白色申告です。
今は、さまざまな会計ソフトがあるので、簿記の知識がない人でも青色でも大丈夫。
そのため、特典が多い青色申告をおすすめします。
freeeのシリーズにも「会計freee」という経理ソフトがあり、複式簿記に対応しています。
月額1,078円(税込)〜と安価で、初心者も直感的に簡単操作可能。
私も会計freeeを使っています!
関連サイト
青色申告と白色申告は何が違う?メリットとデメリットとは(by freee)
提出編
- 提出先税務署のチェック(お住まいの地域を選択)
- 必要書類の確認
- 提出方法の選択
- 印刷、捺印などが必要な書類の紹介
- その他、あると便利なサービスの紹介
提出編での作業は、提出先税務署のチェックのための地域選択だけです。
あとは、提出方法の説明が主ですので、次で詳しく説明します。
開業届の提出
提出に必要なもの一覧
- 個人事業主の開業・移転・廃業等届出書(以下:開業届)
- 所得税の青色申告承認証明書(以下:青色申告書)
- ↑①②それぞれの控え
①の開業届には、マイナンバーを記入し、捺印。
②の青色申告書には捺印をしてください。
③の控えも同様に対応してください。印鑑は認印でOKです!
(控えも税務署に提出します。)
提出方法
提出方法は3つから選択できます。
- 税務署に直接持っていく
- 税務署に郵送する
- 電子申告
①②は言葉通り、完成した書類を税務署に持っていくか郵送するかです。
③の電子申告は
・クライアントソフトをダウンロード
・freeeの電子申告アプリをダウンロード
・マイナンバーカードで電子証明書を登録
など、事前準備が必要です。
手続きに手間はかかりますが、freeeの電子申告ナビに丁寧に説明が書いてあるので、順番に対応していってください。
わからないところも聞けるので安心です!
注意事項・伝えておきたいこと
freeeは開業届作成の過程で、その都度わかりやすく注意事項を記載してくれているので、特筆したい注意事項はありません。
その上で、伝えておいた方がいいかな、と思うことは…
- 控えも税務署に持っていく
- 提出してハンコを押してもらった控えは大切に保管しておく
- 青色(推奨)は複式簿記なので会計ソフトなどを調べておく
- 白色申告に戻すときは届出が必要
- 屋号や事業内容は毎年の確定申告で変更可能
- 廃業するときは廃業届を出す
自分が開業届を出すときに、別途調べたのはこのあたりです。
青色/白色についてが一番不安でした。
複式簿記なんてできない(っていうかなんのことだかわからない)けど、控除はほしい。
知り合いの税理士さんに相談したら「普通に青色でいい」と一言でしたが。
私も初年度は不安で税理士さんに確定申告を頼みましたが、今は先ほど紹介したfreeeの会計ソフト(会計freee)で経理を行っています。
会計ソフトを使えば青色対策も問題なしです!
税理士さんに依頼するよりも格安です。
開業届を出したときの感想
「え、これだけでいいの?」
これが私のfreeeで開業した率直な感想でした。
質問に答えるように入力しただけで開業届が完成し、必要なものがまとめて印刷されてくる。
ドキドキしながら税務署に届けを出しに行ったら、ものの1分程度で受理。
りよ:「え、終わりですか?」
窓口:「え、はい。終わりです」
本気でこのやり取りをしました(実話です)
また、開業届の作成は簡略化されているとはいえ、わからない単語もちらほら。
そこで挫折してしまいそうになるところですが、freeeは利用者がつまずきそうなポイントの解説記事を用意してくれています。
そのわかりやすさが半端ない!(この記事でもいくつか紹介しています)
おかげで大きくつまずくことはありませんでした。
むしろ一番時間がかかったのは「屋号決め」。
これからずっと共にして行く屋号を決めるのに十分時間をかけました。
しかしその一年後、事業ジャンルが増え、屋号を変えましたw(サービス名を屋号にしていたので)
私の場合、たった1年で変更されてしまいましたが、これから育てていく事業の看板ですから、愛を込めて決めるのをおすすめします。
まとめ
開業freeeを用いた、開業の全手順を紹介しました!
手順だけでなく、必要な知識や経験上疑問に思った点もまとめてあるので、この記事を読み込めば初心者さんの開業も問題なし!
freeeのヘルプセンターも非常に充実しているので、困ったときは活用してくださいね。
要点まとめ
- 開業freeeは個人事業主の開業届作成サービス(無料)
- 質問に答えて行くだけで必要な書類が作れる
- 提出はお住まいの管轄の税務署(持込・郵送・電子申告)