はじめに
こんにちは、りよです。
みなさん、ユニバーサルデザインってご存知ですか?
ユニバーサルデザインとは「あらゆる人が使用しやすいデザイン」のこと。
「あらゆる人」には、子ども・高齢者・障害者・外国人などが含まれ、全ての人間が使用しやすいデザインを作るには知識と配慮が必要です。
その知識・配慮の一つが「色」の使い方です。
この記事では、りよが受験した、あらゆる人が使用しやすい色使い(色のユニバーザルデザイン)の試験「色彩検定UC級」についてお話します。
さて、2019年11月、私は色彩検定UC級にチャレンジし、無事合格!
UCアドバイザーの称号を得ることができました!

今回UC級の勉強をして初めて知ったのは、世の中には色覚特性がある人にとって見にくいデザインがたくさんあるということです。
多様性を認め合い、あらゆる人々が共存し合う今の時代だからこそ皆さんに「色のユニバーザルデザイン」を知ってほしいと思い、筆を執りました。
UC級の説明から、実際の勉強方法や費やした時間、受験当日の注意など体験ベースでお話していきます!
メモ
ユニバーサルデザインは厳密に言うと、最初からあらゆる人が使用しやすいように配慮したデザインのことです。
配慮を後付けしたものはバリアフリーといいます。
色彩検定UC級とは
色彩検定とは内閣府にも認定されている色彩検定協会が実施する、色に関する検定です。
色彩関係の検定はカラーコーディネーターやパーソナルカラーなどさまざまありますが、色彩検定はもっとも歴史があり、基礎から応用まで網羅的に色彩の知識を習得することができます。
級数はこれまで1~3級の3つだったのですが、2018年冬期より色のユニバーサルデザインを学ぶ「UC級」が追加されました。
まだ始まったばかりのせいか、非常に合格率が高いです(92%)。

UC級について
資格名 | 色彩検定 UC級 |
---|---|
もらえる称号 | UCアドバイザー |
学ぶ内容 | 色のユニバーサルデザイン |
試験開催時期 | 夏期:6月 冬期:11月 |
試験時間 | 60分 |
試験方式 | マークシート、一部記述 |
検定料 | 6,000円 |
合格率 | 92.0% 志願者数1,650人@2018年度 |
合格ライン | 満点の70%前後 問題の難易度により多少変動あり |
主催 | 内閣府認定 公益社団法人 色彩検定協会 |
公式サイト | 色彩検定公式サイト(UC級のページはこちら) |
ここで色のユニバーサルデザインのことをもう少し詳しく知ってもらうために、色覚特性のある人の見え方を紹介しますね!
色覚特性のある人には、こんな風に見えてる!
1型色覚というタイプの色覚特性がある人は黒背景に赤の組み合わせが、全体に黒っぽく見えます。
↓
色覚が一般的な私たちにとって赤は注意を引く色であるため警告文などによく使われますが、色覚特性がある人にはむしろ見えにくいことも!
警告が見えない(見にくい)のは安全面でシャレになりませんね。
ではどうすれば、色覚異常の方も見えやすくなるのでしょうか?
実は答えは簡単。この赤をちょっとオレンジに寄せてあげるだけでいいのです。
↓
大幅に何かを変える必要はありません。知識さえあればちょっとした配慮で誰もが見やすい配色(デザイン)を作ることができるのです!
色彩検定UC級を受験した感想
では本題!
勉強期間→試験→合格発表にかけて、私の体験をお話していきますね!
勉強について(学習難易度、期間、方法)
合格率92%が表しているように、学習の難易度は低いです。
テキストを読み込む必要があるほど理解が難しいところもなく、暗記量も多くありません。
ただ、やはり新しい試験なだけあって、テキストの内容がまだまとまりきっていないように感じました。同じことの繰り返しが多く、言い回しが統一されていなかったりして、自分でテキストをまとめ直す必要がありました。
学習時間
- 1日1〜2時間ほど時間をとり、まとめ帳完成に約10日。
- 睡眠の記憶定着力を利用して、寝る前にまとめ帳1周を3日間。
勉強したのは正味2週間ほどでしょうか。
結果、自己採点ほぼ満点(1問間違い)で合格することができました♪
私が実際に使ったまとめ帳をnoteに残しておきました。よかったら学習ツールとしてご利用くださいね。(1問間違っちゃったところも、まとめ帳にはちゃんと書いてあります!)
出題内容について
試験は問題(1)~(10)で構成されており、問題(1)~(9)はマークシート形式。テキストに書いてある順番に出題されます。
ここはテキストの重要単語を暗記していれば正答できます。
最後の問題(10)だけは記述式で、実際にその場で配色を考える問題も含まれます。
この問題だけは暗記ではクリアできないので、誰もが見やすい配色を理論的に作れる(見にくい配色を見やすい配色に修正することができる)ようにしておく必要があります。
試験時間は60分ありますが、マークシートがほとんどなので30分くらいで完了できました。私が特段早かったわけではなく、対策をして試験に臨んだ人はこれくらいで終わると思います。残った時間で、落ち着いてゆっくり見直しできます♪
合格発表について
色彩検定の公式ホームページで合否を確認することができます。
合否発表は試験の約1ヶ月後。私は11月初旬に受験して、12月半ばにはホームページに合格者が掲載されているのを確認しました。
てっきり1ヶ月後に郵送で合否が届くものだと思っていたので、12月半ばまで待ってしまいましたが、もう少し早くにホームページには発表されていたかも!

そして、12/24に合格証書(賞状型)とUCアドバイザー資格証明書(カード型)が、郵送で届きました。
資格証明のマークをマイページから取得できます。名刺などに貼り付けて活用してください。
受験会場について
私は東京、池袋の立教大学で受講しました。
大きめの駅の場合、駅から徒歩○分と書かれていても構内の移動に時間がかかるので、余裕を持った移動をおすすめします。方向音痴気味だとさらに時間をくってしまう可能性があるので、試験日より前に下見をするとより安心でしょう。
私は方向音痴なので、迷うことも考慮して受付開始時間の1時間前には池袋につくようにスケジューリングしました。

立教大学は試験会場の校舎周りや校舎内にベンチ・テーブル、お手洗いがあったので、早く着いても時間を持て余してしまうことはありませんでした。ゆっくり教科書を広げて最後の復習をすることが可能です。
ちなみに、立教大学の場合1階のテーブル&チェアに人が集まりがちですが、その他の階のエレベーター前のベンチがガラ空き!立教大学で試験を受ける人にはぜひおすすめしたい穴場です♪
そして、びっくりしたのが学校なのに時計がないこと。大学だから時計はあるだろうな…と油断している方は要注意!
念のためどんな会場であっても、腕時計(または置き時計)は持っていくようにしてください。
色彩検定UC級は受けた方がいい?どんな人におすすめ?
デザインを扱う人全てに受験してほしいし、受験した方がいいと思いました。
今は多様性の時代。さまざまな人がいること前提で物事を考え、作っていく時代です。
正直、色覚特性について知らなくても仕事はできるかもしれません。
でも、色のユニバーサルデザインの知識がないと、悪気なく「色覚特性がある方々」が使いにくい配色を作ってしまう可能性があるのです。
せっかく作ったデザイン、あらゆる人に気持ちよく利用してほしくないですか?
そのためには、色覚異常にはさまざまなタイプがあることや見分けにくい色の組み合わせを知っておく必要があります。
あらゆる人に配慮した、外見だけじゃなく心意気までかっこいいデザインを作るためにも、ぜひデザインに関わる人全てに受験してほしいと感じています。
そしてもし受けるなら、合格率が高い今。早めの受験をおすすめします!
まとめ
本記事では、りよの色彩検定UC級の合格体験記を書かせていただきました。
色のユニバーサルデザインの大切さや必要性が伝わると同時に、受験を考えている人の背中を押せるお話になっていたら嬉しいです。
あらゆる人が暮らしやすい世の中になりますように!
要点まとめ
- 色彩検定UC級は色のユニバーサルデザインの試験
- 色のユニバーサルデザインとは、あらゆる人が使用しやすい配色デザインのこと
- 試験の難易度は低く、合格率も高い
- デザインを扱う人全てに取得して欲しい資格
色を学ぶ
